フランス旅02 TGVでアルザス地方ストラスブールのステイ先へ

これまで




ギリギリセーフで飛び乗ったTGV(新幹線)

車内は荷物室が設けられてますが、ギリギリ乗車なので荷物はほぼ満杯。
大きなトランクをテトリスみたいに隙間に詰めます。周囲のお客さんが手伝ってくれてありがたいです。

荷物納めてる間自動ドアに何度も挟まっちゃって、見兼ねた若者がドアの上にある「開けっ放しボタン」を押してくれました。そんなボタンが!日本のにはないよね?

このあたりから、日本にいるときは使わない
「無言語コミュニケーション」ブーストが稼働しだします。
気の利いたお礼も言えないので、顔面で伝えるってやつです笑。

日本人は、大人しくてニコニコしてると言われますが、日本人同士はそんなことないので、この対外国人無言語ブーストを指していると私は予想してます。言葉が言えなくたって礼儀は通したいのが人情ですよね。

このスイッチが入ると、言語以外の方法で感情を読む力も上がり、相手の言ってることなんとなく分かるような。

TGVの座席は対面で4人、真ん中にテーブルがあり、みんなでそれを使います。乗り心地良いですよ。

パリを抜けるとひたすら畑、畑、牧場。さすが食料自給率130%の国。

5月。菜の花が咲いてます。
青森でいうと、横浜町みたいな。
ごめん、なんでも青森にするくせがありまして。

ストラスブール駅到着

4、5時間で到着。


ストラスブールは雨。

荷物をガラガラ引きながらタクシーに乗車。

滞在先は二手に分かれます。
先に降りるチームの駅近アパートメント(日本で言うマンションに近い建物です)へ向かいインターフォンを押すも反応無し…。雨の中途方にくれる、タクシーの運ちゃんも途方にくれる。

運ちゃん「荷物下ろす?どうする?」

招聘してくれたプロデューサーさんがいるはずなんだけど、どうしよう?

仕方ないので私が泊まる方へ向かいます。駅から東へ。中心市街抜けて郊外手前、大学が集まる地域がステイ先。

ステイ先

夜、静まり返る住宅街。
木々が茂り明かりの消えたアパートメントの奥まった入り口。
また居なかったらどうしよう…。

あ、明かりついた!明かりを背にドアを開けた女性のシルエット。

いた〜!涙!

白人の中年女性、茶色い瞳に知性とか好奇心とかそういういきいきした印象を覚える。

「はじめまして、どうぞ2階に上がって」

流暢な日本語でした。

フランスで活躍する正ちゃんの舞踏家友達から紹介していただいた方。
日本に10年ほど住んでいたそうです。

ヌリートさんといって、絵画や写真を手がけるアーティスト。
舞踏に造形が深く、舞踏についての著書もあり、大学で先生もしています。

廊下やアトリエには、作品の額が大量に無造作に置かれています。なんかカッコイイです。

一通り部屋を案内してもらう。

窓からの眺め。

「疲れたでしょ」

リビングに腰を落ち着けたところで、ヌリートさんは手料理を用意してくれてました。しかも大根の煮付けとか!和食!長距離移動と雨に打ちひしがれた体に沁みる。優しさに涙出そうです。

23時くらいかな、ようやくもうひとつの泊まり先と連絡がついて、そちら組はトランク引いて再び戻っていきました。ホントお疲れさまでした。

本日27時間フル稼働。人んちのベッド。
爆睡。

 

このあと