北アルプス国際芸術祭にまちづくり、大町市の商店街もアーティストの作品も面白かった。初長野!

参加しているまちづくりの活動の一環で、北アルプス国際芸術祭(Japan alps art festival 2017)の見学に行ってきました。

初めての長野上陸。北陸新幹線に乗るのも初です。

りんごのライバル県、海のない県、あまり知識がないのですが、例えば青森に向かう人たちはどうだろうなど、普段なかなか体験できない「旅する人の気持ち」を考えながら向かいました。

会場は長野県大町市。「信濃大町駅」という駅前は、登山やスキーリゾートへ向かう観光客の玄関口のような街。白馬村が近いんです。昔から宿場町のようです。
うーん、青森と最も違うところは立地ですね。関東と関西、両方のお客さんが来るそうで。青森はそのへんがディスアドバンテージ…。

目の前が芸術祭の本部です。お土産グッズ販売もここ。
ポストカード、クリアファイル、カンバッジ、Tシャツがありました。

本部も作品。原倫太郎・原游ユニット。中にも色々ありました。


地元の民話、泉小太郎伝説と龍がモチーフ。

駅前見た第一印象は、三沢、花巻、酒田etc…東北各県の中くらいの街に似てる。昔は賑わってたんだろうなと分かる古い建物や看板のフォント。
決してディスってるわけではなく。ほとんどの街が持つ現状であり、2日間訪れた結果、この街の人たちはそれを真正面から直視したからこそ芸術祭に至れたのだと思いました。

普通はどこだって歴史ある町、昔は栄えた町、それを引きずって、30年前と同じ売り方を変えられなくて、変え方分からなくて、景気だけは容赦なく悪くなって身動き取れなくなるループ。
どうにかしたくても難しいもん。打破できるアイデアなんてそうそう出ないわ。真正面から見るって難しい。
だから他所を学びに行かなくちゃですよね。

有名な黒部ダムの近くです。
写真のダムはもっと里に近い大町ダム。


パトリック・トゥットフオコさんの作品

芸術祭は、今年が第一回目の開催だそうですが、人がいっぱいいました。スタッフも、お客さんも、街の人も。もうすぐ閉幕なので、混み合う時期でもあるけど、これ多分大成功のイベントだ。
プロデュースは北川フラム氏。
現場でお見かけしました。


サイト(展示作品)は山の中だったりするので、それぞれ駐車場も確保してあり、誘導員も配置。
過疎化が進んでる街だと聞いたけど、オシャレな若い人が、街から田んぼから山の上まで(展示が広範囲)どこにでもいる!

地図片手に楽しそうに歩いたり、レンタル自転車こいで。
なんか見ただけで涙出そうになった。ちゃんと作れたらこんなに人がきてくれるんだって。こんなにみんな笑ってくれるんだって。
(予算の桁は違うけども!)

作品三分の一くらいは見られたかな?
アテンド頂いて山の方にも行けました。


ニコライ・ポリスキーさんの作品。


淺井裕介さんの作品。


ジェームズ・タップスコットさんの作品。

街の方は商店街をそぞろ歩きながら。

レトロかわい大町名店街の地面にも浅井さんの作品。



コタケマンさんのセルフ屋敷2。来場した人が一番笑顔になってた作品だと思う。


高橋治希さんの作品。美しかった。

レトロで素敵な商店街。芸術祭のバナーがあると、細い小路でも安心して入っていける。探検できる。



湊茉莉さんの作品、「みすずかるしなの」。

北アルプスの清水が流れる地域で、家の下に川が流れてるの。生活に利用してきたんだね。今も清水を飲める場所が商店街にある。歴史ある造り酒屋もある。因みに長野は国産ワインの大きい産地でもある。

時間のない人は街だけでも十分楽しめる一方で、全部見たいなら一泊しなきゃなボリューム。勉強になります。

ちょうど神社のお祭りがあって。若一王子神社。

真ん中のは、ニキータ・アレクセーエフさんの作品のひとつ。市街地に点々とあるので回遊にひと役かっている。

子供が馬に乗って流鏑馬(やぶさめ)やる伝統行事。

芸術祭期間中にあるので、芸術祭に来た人たちが地元の人に話しかけて、反対に流鏑馬来た人が芸術祭の話し聞いたり、交流が生まれまくってた。学ぶ‼︎

青森には無敵のねぶた祭があるけど、ちゃんと街を見せられてるかな。
八甲田まで行ってくれる人何人いるかな。きっと交通は不便だろな。街でご飯食べる時間あるかな。
毎年ツアーで団体がくるけど、「北東北の祭堪能ツアー!」みたいなやつは、青森に泊まらず秋田に行っちゃうの。
そろそろツアーじゃない提示も必要なんだろうなと、素人ながらに。
私は県内から青森に移住したけど、他県の人が住みたいくらい、いや、もう一回来たいくらい好きになってくれる要素は見せられてるかな。

素晴らしい機会をいただきました。
現地の実行委員の方々、むちゃくちゃ頑張ってた。
私本人はアホだけど、カケラでも役に立てられるようにがんばる!と再決意。